そもそもコラーゲンとは
お肌の美容に効くとされてきたコラーゲン。
保湿効果以上の効果がないことはすでに周知となっていますが、コラーゲンの減少がしわの原因になっていることは間違いありません。
コラーゲンはたんぱく質のひとつで、人体の全たんぱく質の30%ほどを占めています。
体中のいたるところに存在し、真皮にいたっては70%がコラーゲンによって組成されています。
膠原繊維とも呼ばれる弾力を持ったこの繊維は、ゴムのように弾性を持っており、押すと元に戻ろうとします。
この肌のハリは、ゴムと同様に劣化していきます。
原因は紫外線と加齢です。
コラーゲンはどうやって補給すればいいのか
コラーゲンは繊維なので、生きた細胞ではありません。
ですので、表皮細胞のようなターンオーバーはなく、つねに繊維芽細胞から新しく作られています。
古くなったものは酵素によって分解されていきますが、このゆっくりとした新陳代謝は2〜6年ほどかかると言われています。
年齢とともに肌がたるんだりしわが出来てくるのは、繊維芽細胞から新しいコラーゲンが作られなくなるからです。
逆に、年齢のわりに肌がきれいで若く見える人は、繊維芽細胞から新しいコラーゲンが作られ続けている状態を維持しているわけです。
この繊維芽細胞のもととなる成分を含んでいるのが、プラセンタです。
プラセンタが肌にいいとされる理由は、まさにここにあります。
また、ビタミンCを欠いた食事を続けていると、正常なコラーゲン合成ができなくなります。
多くのプラセンタ製品ではこの点にも考慮して、豊富なビタミン類が含まれています。
プラセンタで、コラーゲンとエラスチンの減少を防ぐ
ちなみに、コラーゲン繊維を支える役割を持つ繊維にエラスチンと呼ばれるものがあり、こちらはコラーゲン以上に弾性を持っています。
そのため、弾性繊維と呼ばれたりもしますが、このエラスチンの減少もしわの原因となっています。
このエラスチンも、繊維芽細胞などで生合成されるので、プラセンタが非常に有効になっています。
コラーゲンとエラスチンの減少を抑えるためにも、プラセンタによって繊維芽細胞のもととなるEGFやFGFを体内に取り込んでいきましょう。
EGFやFGFについてはプラセンタの中身を参照してください。
コラーゲンとしわの原因関連ページ
- 皮膚の構造
- まずは皮膚の構造についてざっと説明します。 たぶん、ほとんどの人が一度は見たことがあるのではないでしょうか? 再確認の意味もこめて、改めて見ていきましょう。
- 常に潤いとハリのある美しい肌は、ターンオーバーが正常
- お肌を美しく保つには、ターンオーバーが健全である必要があります。 ターンオーバーのサイクルを保ち続けるには? お肌にシミやしわができないようにするためには? しっかりと肌についての知識を得ていきましょう。
- セラミドってなに?
- 乾燥肌で悩む人は少なくありません。 保湿成分の配合されている化粧水を塗っても、すぐに乾いてしまう場合はセラミドの不足が考えられます。 お肌の潤いに欠かせないセラミドとは? 紫外線のダメージから肌を守り、しみの原因を防ぐセラミドについて説明します。
- しみの種類
- 美白・美肌の大敵である「しわ」と「しみ」。 このうち、しみについて細かく説明していきます。 おもなものを8種類ほど挙げましたが、しみの種類を知ることで適切な治療法・予防法を行うことができます。 間違ったケアは悪化を招くこともありますので、しっかりと「しみ」について把握しておきましょう。
- お肌の老化は保湿成分が失われることから
- お肌は加齢とともに乾燥していきます。 それは肌の保湿成分が加齢とともに減少していくからです。 肌の老化現象とは、まさに乾燥そのものと言ってもいいでしょう。 保湿成分について説明していきます。
- ロドデノールについて
- カネボウが独自開発した美白有効成分である「ロドデノール」を含んだ製品が自主回収されると発表されました。 理由は「肌がまだらに白くなる」という症例のため。 どうしてそのようなことが起きてしまったのか? ロドデノールが肌の白さを誘発する理由を簡単に説明します。
- 紫外線は貯金
- 日焼けについて、正しい知識を持っているでしょうか? 日焼けを防止するには、ただ日焼け止めを塗ればいいというものではありません。 お肌のためにも、紫外線についてしっかりと正しい知識を身に付けましょう。 日焼け止め選びに役立つ、SPF値やPA値についても説明していきます。
- 美白成分の種類
- 美白成分にはどのようなものがあるのでしょうか? プラセンタ以外にも、厚生労働省によって美白に効果があると認められている成分は9種類ほどあります。 これら美白成分とその効果について、簡単に見ていきましょう。
- 紫外線対策とできちゃった「しみ」の対処方法
- 紫外線によって日焼けをすると、場合によってはしみができます。 もともとあったしみも、紫外線によって一気に悪化する場合もあります。 そうした「できてしまったしみ」について、原因別に治療方法を説明します。 だいたいの値段も書いておきましたので、目安にしてみてください。
- 日焼け止めの具体的な選び方
- 紫外線対策として日焼け止めを塗らなくちゃいけないのは分かったけど、具体的にはどういうのを選べばいいの? 紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違いって? 普段のファンデーションとどう併用したらいいの? そういった基礎的な質問にお答えします。 紫外線対策は夏だけやればいいものではありません。 しみやしわを予防するためにも、しっかりと対策しましょう。
- ロボスキンアナライザーとは?
- ロボスキンアナライザーによってビジュアル的に肌の状態を把握できるため、テレビや雑誌での使用頻度が高まっています。 ロボスキンアナライザーによって一体何が分かるのでしょうか? 自分の肌の状態を的確に知るためにも、機会がありましたら是非一度体験してみてください。
- 二十歳を過ぎたらビタミンC誘導体
- ビタミンC配合の化粧水や美容液を使っている方に、さらに美肌効果を高めるイオン導入をお勧めします。 内側からプラセンタ、外側からビタミンCで、しわ・しみ・ニキビ・老化防止の対策を徹底しましょう。 ひとつ上のスキンケアを行いたい人はぜひ参考にしてみてください。
- 女性ホルモンとお肌の関係
- 生理前にお肌が荒れるのは何故? エストロゲンは肌にいい? 生理前と生理後でスキンケアの方法は変えたほうがいいの? などなど、男性にはない、女性ならではのお肌の疑問について、女性ホルモンを中心に説明していきます。 軽くでいいので、自分の身体の内部で起きていることについて知っておきましょう。
- 肌の老化は糖化にあり?
- ここ最近耳にするようになった「糖化」。 お肌の老化現象の2大要素のひとつとしてとくに注目されています。 アンチエイジングや美肌、そしてダイエットなど美容全般に関わる問題ですので、糖化について簡単にでも改めて知っておきましょう。 これからのスキンケアは、抗糖化がキーワードのひとつですよ。
- 「しわ」は保湿では治らない!?
- しわには保湿で治るものと治らないものがあります。 真皮にまで刻まれてしまったしわは、適切なケアでないと効果がありません。 自分のしわがどの種類なのか、しっかりと把握しましょう。